こんな意見が寄せられています(2)

保存活用を望む会を立ち上げてから、いろいろと示唆に富む意見やメッセージをいただいてますので、一部抜粋して紹介させてもらいます。

第2弾です。

保存運動はひろく呼びかけることと建築学会など全国的な視点で市長に要望書をだすことも必要なんでしょうね。 問題は耐震・修復費で、NPOのFaceBookによれば市は3億2千万かかるとと言っているようですが、そのままの金額を鵜呑みにせずに技術的な方法等を検討し、また市民がゆっくりと手直しできる部分もあるかもしれませんので、その調査をするところからでも市が再考してくれるといいのですが。

こんな意見が寄せられています (1)

保存活用を望む会を立ち上げてから、いろいろと示唆に富む意見やメッセージをいただいてますので、一部抜粋して紹介させてもらいます。

第1弾です。

登録文化財の件ですが、行政行為である「指定」と異なって、所有者の保存の意向をくみ上げる制度なので、現段階では有効な対策にはならないと思います。

耐震補強がネックならば、補強しないで済む活用策もありと思います。 保存しないための言い訳として耐震基準云々を言っているのかもしれませんが、現住の公共建造物でなければ、最新の耐震基準に合わせる必要はありません。
再び学校として利用するのでなく、建物・構造物としての生き延び方を考えてやれば良い話です。

「生き延び方」がどんなものがいいのか、地域住民の考え方もあるでしょうから、アートインレジデンスだけに絞らない方が良いと思いますが、スクラップ&ビルドではなくて、建築のリハビリを進める方がより高付加価値を生むのだ、という方向で議論を進めることができれば、良いと思います。

個人的には、個別にこのような案件を一つ一つ保存運動で乗り切るのは不可能と考えていて、制度的に何とかならないものかと考えています。
古い未活用建築物(空家)を再利用して、町並みの維持に貢献すれば、それは都市計画上の、あるいは防犯上の・・・貢献とみなして大幅に減税する。
そうしたインセンティブによって人口誘導し、市街地の郊外化を抑制する、そのことによって、移動・運送コストや環境負荷の低減を目指していく・・・ 
などといった政策パッケージとして取り組んでいく必要があると思います。

明倫地区にとって必要な施策は何でしょうか。
それを円形校舎の再利用と結び付けることができれば、おもしろい結果を生むと思います。
ベンチャー企業に安く事務所として貸すことによって、将来のイノベーションのふるさとになるかもしれません。
そういう環境整備や投資は、行政の仕事の一部でしょう。

世田谷ものづくり学校

世田谷ものづくり学校
1/30に、IID(IKEJIRI INSTITUTE OF DESIGN)世田谷ものづくり学校に行ってきました。

  • IID世田谷ものづくり学校  http://setagaya-school.net/
  • 隠岐の島ものづくり学校    http://oki-school.net/


要望書の中にも少し触れましたが、ここは廃校になった池尻中学校を再生する「次世代モデルの廃校跡地再生利用プロジェクト」として2004年10月にスター トしたもので、デザイン・建築・映像・食・アート・ファッションなどのさまざまな分野の“クリエーター”のインキュベーション施設として使われています。

この世田谷ものづくり学校が、2011年には隠岐の島ものづくり学校を開校させており、旧明倫小学校円形校舎の活用の参考にならないかなということで、話を聞いてきました。

改めて、古い建物の再生とクリエイターの組み合わせは面白いと感じて帰ってきました。
コストをかけなくても、クリエイターたちの手で建物に新たな命が吹き込まれており、また、何か新しいものが生まれてきそうな可能性を感じる空間になっています。

旧明倫小学校円形校舎もクリエイターのインキュベーション施設として使うことができれば、世田谷ものづくり学校との連携で、若いクリエイターたちの移住定住につなぐことができるのではと思いました。

イ ンキュベーション施設による働く場所の提供、空き家を利用した住居の提供に加えて、倉吉の住みやすさ・子育てのしやすさをアピールすることで、クリエイ ター“起業家誘致”をする施設にするというのは、建物自体の珍しさから言っても、円形校舎の有効な活用方法の1つになると思います。

DOCOMOMO事務局よりメールがありました

DOCOMOMO JAPANロゴ 近代建築の記録と保存を目的に活動しているDOCOMOMO(ドコモモ)という国際組織(本部パリ)があります。 日本にもその支部があり、日本の近代建築150選を選定しており、坂本鹿名夫の円形校舎(横浜の明倫学園横浜清風高校)も選ばれています。 そのDOCOMOMO JAPAN事務局に、円形校舎の保存に向けての協力をお願いしていたところ、本日(1/28)次のようなメールをもらいました。 ちょっと期待していいかもしれません。 ——————————————————————————— メールを読むと1階のIS値が0.35とのことですが、よくある数値です. 他階のIS値と全体面積、2億円の補強案をお送りいただければ少しは検討できるのではないでしょうか. 構造家の協力が必要ですが. 最近補強した学校は1階のIS値が0.2以下でしたが1階から下を補強しただけでIS値が0.7以上になり、 費用も2千万円程度でした. 学校の場合は国の補助も使えます. —————————————————————-

えん結びプロジェクト

旧明倫小学校円形校舎の保存活用を望む会
〒682-0864
鳥取県倉吉市鍛冶町1丁目2825
「活動準備室ぼうし」内