こんな意見が寄せられています (1)

保存活用を望む会を立ち上げてから、いろいろと示唆に富む意見やメッセージをいただいてますので、一部抜粋して紹介させてもらいます。

第1弾です。

登録文化財の件ですが、行政行為である「指定」と異なって、所有者の保存の意向をくみ上げる制度なので、現段階では有効な対策にはならないと思います。

耐震補強がネックならば、補強しないで済む活用策もありと思います。 保存しないための言い訳として耐震基準云々を言っているのかもしれませんが、現住の公共建造物でなければ、最新の耐震基準に合わせる必要はありません。
再び学校として利用するのでなく、建物・構造物としての生き延び方を考えてやれば良い話です。

「生き延び方」がどんなものがいいのか、地域住民の考え方もあるでしょうから、アートインレジデンスだけに絞らない方が良いと思いますが、スクラップ&ビルドではなくて、建築のリハビリを進める方がより高付加価値を生むのだ、という方向で議論を進めることができれば、良いと思います。

個人的には、個別にこのような案件を一つ一つ保存運動で乗り切るのは不可能と考えていて、制度的に何とかならないものかと考えています。
古い未活用建築物(空家)を再利用して、町並みの維持に貢献すれば、それは都市計画上の、あるいは防犯上の・・・貢献とみなして大幅に減税する。
そうしたインセンティブによって人口誘導し、市街地の郊外化を抑制する、そのことによって、移動・運送コストや環境負荷の低減を目指していく・・・ 
などといった政策パッケージとして取り組んでいく必要があると思います。

明倫地区にとって必要な施策は何でしょうか。
それを円形校舎の再利用と結び付けることができれば、おもしろい結果を生むと思います。
ベンチャー企業に安く事務所として貸すことによって、将来のイノベーションのふるさとになるかもしれません。
そういう環境整備や投資は、行政の仕事の一部でしょう。

DOCOMOMO事務局よりメールがありました

DOCOMOMO JAPANロゴ 近代建築の記録と保存を目的に活動しているDOCOMOMO(ドコモモ)という国際組織(本部パリ)があります。 日本にもその支部があり、日本の近代建築150選を選定しており、坂本鹿名夫の円形校舎(横浜の明倫学園横浜清風高校)も選ばれています。 そのDOCOMOMO JAPAN事務局に、円形校舎の保存に向けての協力をお願いしていたところ、本日(1/28)次のようなメールをもらいました。 ちょっと期待していいかもしれません。 ——————————————————————————— メールを読むと1階のIS値が0.35とのことですが、よくある数値です. 他階のIS値と全体面積、2億円の補強案をお送りいただければ少しは検討できるのではないでしょうか. 構造家の協力が必要ですが. 最近補強した学校は1階のIS値が0.2以下でしたが1階から下を補強しただけでIS値が0.7以上になり、 費用も2千万円程度でした. 学校の場合は国の補助も使えます. —————————————————————-

円形校舎を守ろう えん結びプロジェクト スタート!

えん結びプロジェクトロゴ(紫)


 『旧明倫小学校円形校舎の保存活用を望む会』は、鳥取県倉吉市にある日本で一番古い円形校舎の保存活用を目指して活動を始めました。

 旧明倫小学校円形校舎は、昭和30年代に全国に100棟以上もの円形校舎を建てた坂本鹿名夫という建築家の実質第二作目、そして残っているものの中でも最も古い円形校舎です。

  2013年1月21日の倉吉市議会議員懇談会の中で倉吉市長は、耐震改修に3億2千万円近くかかることを理由に解体方針を発表されたましたが、私たちは 「この建物にはそれ以上の価値がある、それ以上の価値を産み出せる」と信じており、解体方針の再考を求めた要望書を倉吉市長に提出し、円形校舎の保存活用 を求める会を発足させました。

 それが『旧明倫小学校円形校舎の保存活用を望む会』です。

 今後、私たちの考えや思いをたくさんの人に伝えながら、この活動に賛同してくださる方を募り、みんなの大切な資産である旧明倫小学校円形校舎を守っていく活動「円形校舎を守ろう えん結びプロジェクト」を大きく盛り上げていきたいと考えています。 

みんなで楽しく円形校舎を守ろう! Let’s En Join Us !

えん結びプロジェクト

旧明倫小学校円形校舎の保存活用を望む会
〒682-0864
鳥取県倉吉市鍛冶町1丁目2825
「活動準備室ぼうし」内