こんな意見が寄せられています (1)

保存活用を望む会を立ち上げてから、いろいろと示唆に富む意見やメッセージをいただいてますので、一部抜粋して紹介させてもらいます。

第1弾です。

登録文化財の件ですが、行政行為である「指定」と異なって、所有者の保存の意向をくみ上げる制度なので、現段階では有効な対策にはならないと思います。

耐震補強がネックならば、補強しないで済む活用策もありと思います。 保存しないための言い訳として耐震基準云々を言っているのかもしれませんが、現住の公共建造物でなければ、最新の耐震基準に合わせる必要はありません。
再び学校として利用するのでなく、建物・構造物としての生き延び方を考えてやれば良い話です。

「生き延び方」がどんなものがいいのか、地域住民の考え方もあるでしょうから、アートインレジデンスだけに絞らない方が良いと思いますが、スクラップ&ビルドではなくて、建築のリハビリを進める方がより高付加価値を生むのだ、という方向で議論を進めることができれば、良いと思います。

個人的には、個別にこのような案件を一つ一つ保存運動で乗り切るのは不可能と考えていて、制度的に何とかならないものかと考えています。
古い未活用建築物(空家)を再利用して、町並みの維持に貢献すれば、それは都市計画上の、あるいは防犯上の・・・貢献とみなして大幅に減税する。
そうしたインセンティブによって人口誘導し、市街地の郊外化を抑制する、そのことによって、移動・運送コストや環境負荷の低減を目指していく・・・ 
などといった政策パッケージとして取り組んでいく必要があると思います。

明倫地区にとって必要な施策は何でしょうか。
それを円形校舎の再利用と結び付けることができれば、おもしろい結果を生むと思います。
ベンチャー企業に安く事務所として貸すことによって、将来のイノベーションのふるさとになるかもしれません。
そういう環境整備や投資は、行政の仕事の一部でしょう。

えん結びプロジェクト

旧明倫小学校円形校舎の保存活用を望む会
〒682-0864
鳥取県倉吉市鍛冶町1丁目2825
「活動準備室ぼうし」内